12月 短歌自選

短歌

12月につくった短歌のうち、比較的よくできたものたちです。


一心にただ塗り潰す 太陽は百十円の造花の赤色

生活のいっさいがっさい投げ出して向かうグーグルマップで見た町

BIG LOVEをたずさえ歩く もう足は止まらずついに音速を超えた

繰り返す毎日の意味も教えずに止まらないでよ回転扉

防砂林の影並び立つ国道の夜を駆けて行く魔王に追われて