7月 短歌自選

短歌

7月につくった短歌です。博士論文発表などがあり忙しなかったので、余裕がない感じの作品が多い気がする。


今二匹誘蛾灯に誘われてミミズをおいて旅立っていく

さようなら証明写真機さようなら光を弾く真夏の水面

手で切れるシャンプーの口が手で切れず口でも切れず祈っても切れない

ふりふりをまとった日傘を天に向けこれ三百円とくるりと回す

うなぎの「う」、泳ぎつづけてやめないでぬめって逃げて忘れて全部