12月 短歌自選

短歌

過去作が多めです。


オークラに諸行無常の響きあり、止まらないでよ回転扉

あの人の時計は今日もずれていて置いていかれた香港行に

僕は君の一人称が僕でなく俺となるときそこにいるつばめ

指先であついあついと溶けていく東京の雪が残した涙

〈kanashii〉の[k]の発音が喉元でかなしみを少しせき止めている