11月 短歌自選

短歌

11月につくった、もしくは昔つくったものを推敲したものです。


これくらい焦げてるくらいが美味しいと真顔でつぶやく父の横顔

トイレットペーパーが細くなるように記憶からまた消えていく君

気がつけば金木犀は散っていてさつまいも蒸しパンもないのに

山芋の穴場誰にも教えずにあの世へ行ったと祖母は笑った

自転車の一番重いギヤだけを使って生きていこうと思った